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スタッフのおすすめ! 広島のロングライフデザインを巡る旅プラン
デザイン観光ガイドブック『d design travel』広島号は、実は編集部ではないスタッフも全力でサポートしています。
そんなスタッフを代表して、今回、広島を巡ったd47 MUSEUMスタッフ、広島の食文化取材を濃密に行い広島定食に落とし込むd47食堂 店長に、旅のプランや、おすすめ情報を教えてもらいました。
『d design travel』広島号と合わせて、広島旅のご参考に!

2024年10月18日(金)全国発売
d design travel HIROSHIMA
¥2,900
暮らすように現地を旅して、本当に感動したものだけを「ロングライフデザイン」の視点で、本音で紹介しています。

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案内人
鹿子木/d47 MUSEUMスタッフ
2023年、D&DEPARTMENT に参加。『d design travel』福井号より、発刊記念展の物販コーナーを担当。広島号のdマーク2本の現地取材も手がける。

1 ショップスタッフの広島旅プラン
宮島のクラフトを楽しむ旅


左上から時計まわりに、嚴島神社 / 豊国神社 / 宮島工芸製作所 /川原厳栄堂

宮島にフェリーで向かい、まず嚴島神社へ。その後、豊臣秀吉を祀る豊国(ほうこく)神社へ。風が通り気持ち良い眺望が広がっているので、少し休んでも。お参りしたら、賑わう参道で宮島名物・牡蠣のフライを食べ歩きしつつ、有名な調理杓子(キッチンツール)をつくる宮島工芸製作所へ。工房見学は難しいですが、工房に併設されている売店で約30種のツールの中から、じっくりお好みのものを選べます。フェリーで宮島口へ戻ったら、県内唯一の焼物「宮島焼」の窯元、川原厳栄堂へ。宮島の砂を粘土に混ぜてつくられていて、宮島の紅葉や牡蠣をモチーフにしたお皿もあり、広島土産におすすめです。

2 ショップスタッフの広島旅プラン
夕暮れにちょっとディープな横川を歩く旅


左上から時計まわりに、LOPEZ(外観・料理)/ キッチン酒場外国 / 本と自由

夕方、横川駅北口高架下にある山中酒店 角打ち部からスタート。県内のお酒からオススメを教えてくれます。酒屋なので、気に入ったら瓶で購入しても。
そこから7分ほど歩き、LOPEZへ。ここでは名物のハラペーニョ添えのお好み焼きを。蒸されたキャベツがふわふわで絶品! 横川駅の方へ徒歩で5分ほど戻ったところにあるキッチン酒場外国では、お客さんが好きなレコードをリクエストでき、ときに熱い音楽談義が繰り広げられる地元の名物店。
最後は、そこから1分ほどの古書店、本と自由。時折、投げ銭ライブが開催され、お客さんもギター片手に歌い出します。常連さんも初めましての方も、みんなすぐに仲良くなれる不思議な空間で、店主の笑顔がとってもチャーミング。深夜に古本を掘り出すのも楽しい時間。

3 ショップスタッフの広島旅プラン
尾道をゆったり回る旅


左上から時計まわりに、お好み焼 いけだ / TEA STAND GEN 1号店(店主・カウンター)/ お茶とたいやきのみるめ

穏やかな空気が流れる尾道は、ぜひのんびり巡ってください。尾道駅近くのお好み焼 いけだは、女将さんがつくってくれる砂肝とイカ天の入りの「尾道焼」を堪能して。イカ天はスルメイカを揚げたもので、砂肝とともに尾道のお好み焼きに欠かせない具材。
小さなお茶屋さん、TEA STAND GEN 1号店は事前予約制。店主の髙橋玄機さんが無農薬で育てた在来種のお茶を、マンツーマンでゆっくりと楽しめます。その隣には奥様の京子さん営む、お茶とたいやきのみるめ。茶葉を練り込んだたい焼きのほどよい甘味がお茶とよく合います。テイクアウトして、海を眺めながらいただくのもおすすめ。最後は、本と音楽 紙片で、旅の思い出に1冊、1枚を選んで締めくくりましょう。

案内人
大北/d47食堂 店長
2021年、D&DEPARTMENT MIE by VISONにオープニングスタッフとして参加。2024年より現職。「広島定食」開発では、広島県内の25か所以上を食文化を体験しながら取材。

4 d47食堂店長の福井旅プラン
瀬戸内海の食文化を味わう旅

左上から時計まわりに、れもんだにのうえん / USHIO CHOCOLATL / TEA STAND GEN 茶立玄 山手 / 男寿し

朝は、国産レモン生産量日本一の生口島へ。れもんだにのうえんの約1時間のレモン畑見学ツアー(要予約)では、瀬戸内のレモンをいろんな食べ方で紹介してもらえます。肥料や農薬を使わず自然の力で育ったレモンは、本当においしくて皮ごとパクリ。その後は、同じ島内の御食事処ちどりでランチを。事前にレモン鍋を予約しておくのもおすすめ。
島を移動して、d47食堂のアイスクリームでお世話になっているUSHIO CHOCOLATLのチョコレート工場兼ショップへ。常に新しいチョコレートを発見できるお店で、訪問したときは醤油の搾りかすのチョコレートをいただくことができました。TEA STAND GEN 茶立玄 山手は、お店に着くまでも、まるで映画に出てきそうな坂道。尾道らしい景色を楽しみながら広島のお茶をゆっくり飲み比べして。
夕食は、広島をこよなく愛する店主が営むお店、男寿し。瀬戸内の小魚食文化を堪能できるお料理を、熱量たっぷりな店主のトークと一緒にいただきます。今夜の宿、ANCHOR HOTEL FUKUYAMAのある福山市はデニムや鉄工業が盛ん。客室内やルームウェアなどにもデニム生地が使われています。地元のものづくりの魅力や雰囲気も味わえるホテルです。

5 d47食堂スタッフの広島旅プラン
嚴島神社と広島市内のうまいもの旅

左上から時計まわりに、わだち草 / LOPEZ / 割烹 たこつぼ / お食事処 新京本店

〈知 る〉 嚴島神社 p.018
〈買 う〉 宮島工芸製作所 p.034, p.142
〈食べる〉 わだち草 p.098
〈知 る〉 平和記念公園 P.016, p.062
〈買 う〉 マウントコーヒー
オリエンタルホテルに車を駐車
〈食べる〉 LOPEZ p.028, p.080
〈食べる・飲む〉 割烹 たこつぼ
〈食べる・飲む〉 いっぴんや集来軒
〈食べる〉 お食事処 新京本店 p.098
〈泊まる〉オリエンタルホテル広島 p.062

広島旅にははずせない嚴島神社は、なんといっても早朝がおすすめ。朝食を抜いてでも、観光客の少ない朝イチ(8時ごろ)に嚴島神社に着くのがよいです。その後は、朝8時から営業している宮島工芸製作所で、職人さんがつくる杓子(しゃくし)を。ジャム用スプーンなどもあり、大鳥居のイラスト付きのパッケージはお土産にもぴったり。
地粉のおいしいうどんをいただける、わだち草で軽い昼食をとり、平和記念公園へ。あらためて広島の歴史に触れ、丹下健三、イサム・ノグチのデザインも見て、マウントコーヒーへ。この焙煎所では試飲や豆の購入も可能。広島サミットで各国の首脳にふるまわれたのは、この店のブレンドでした。
今夜泊まるオリエンタルホテル広島に車を置いたら、まずはLOPEZでお好み焼き。コの字型のカウンターで店主が焼いてくれます。蕎麦かうどんを選べますが、麺好きならうどんを。
130年以上つづく老舗の料理屋「たこつぼ」は、選び抜いた食材で、広島の郷土料理が食べられます。おすすめはおひつで食べる穴子丼。おひつと穴子の香りが一体となり、うっとりするほど。すこしお疲れの方はこのままゆったり過ごして、まだ元気な方は地元の人気居酒屋・いっぴんや集来軒で、ぜひポン酢でいただく豚のほっぺ(ほほ肉)を味わって! 今宵の〆は「元祖 カレー汁」が食べられるお食事処 新京本店。その後は徒歩3分でオリエンタルホテル広島に戻ります。

広島号は、D&DEPARTMENTネットショップほか全店舗をはじめ、全国の主要書店、ライフスタイルショップなどでお求めいただけます。

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