阿久比町に暮らすみんなで
町らしい佇まいを考える
毎年秋に開催の塾。
今年は学びの屋台出現です。
「阿久比町の文化度を2度上げよう」を合言葉に昨年よりはじめた「あぐいの美塾」は民藝運動の父、柳宗悦の「美しい心や眼がないと美しいものを見たり、作り出したりできない」という考えや、神奈川県真鶴町で考え出され、実践されている住民によるゆるやかな景観条例「美の基準」に大きく影響を受けて考えた勉強会です。どちらにも共通するのは「自分で気づく」ということ。自分が暮らす町の美しさや普段の中にそっとある風情は、自分で気づいてこそ感じることができ、それを「美しい」と思えることで町に関わる一つ一つ、例えば自分の庭に植える花や、長く住んでいた家の建て替えをどう考えるかなど、それらの気持ちのひとつひとちが故郷の風情を、風景を作り、いつか不意に「いい町だなぁ」と思うことができるのです。今年も7名の先駆者を阿久比町にお迎えします。初日は岐阜で文化拠点「ギャルリももぐさ」を24年間続ける陶芸家の安藤さんを。富山からは、同じとなみ民藝協会員の林口さん。クラファンによって作られたd news aguiを改めてその意味を考えるためにキャンプファイヤー創設者の家入さんを。世界の食ブランドを日本でローカル目線で展開する横川さんを。バリスタチャンピオンの石谷さんには頂点から何が見えるのかを。解体される建材を丁寧に引き取り、再びの家づくりに活用する仕組みを展開する東野さんを長野県から。きっかけとなった阿久比の黒壁を建築家の黒木さんと提案も。今年も阿久比で美の気づき塾、開催です。
10月の塾
トーク1
10月5日(土)15時~17時 終了後懇親会あり
ギャルリ百草をどうやって岐阜の土地に植え、根を下ろせたのか。
安藤雅信(陶作家・ギャルリももぐさ主宰)
定員:40名 夜の野外美塾屋台有り[席数10・要予約]
会場:d news agui
最初に少しお時間頂き、開塾式・2023年の第一回美塾を振り返る
ナガオカケンメイ(d news agui代表)
トーク2
10月6日(日)15時~17時 少し懇親会あり
民藝思想でデザイン学校をお寺につくる。
林口砂里(富山県西部観光社「水と匠」プロデューサー・エピファニーワークス代表取締役)
定員:40名 夜の野外美塾屋台はありません
会場:d news agui
11月の塾
プレゼンテーション1
11月2日(土)15時~17時 終了後懇親会あり
「あぐいの黒壁」をみんなの力で残そう。黒木さんとナガオカケンメイからの提案「あぐいの黒壁」を谷性寺の晋空さん、ミカさんと歩きながら。
黒木裕行(建築家・ルーフスケイプ主宰)
定員:いくらでも[参加は無料、飲食は各自お支払いください]
会場:谷性寺(愛知県知多郡阿久比町宮津宮本73)
夜の野外美塾屋台谷性寺へ(みんなで焚き火して呑みましょう)
トーク3
11月9日(土)15時~17時 終了後懇親会あり
町に暮らす一人一人の支援で町をつくっていく。クラウドファンドの力と可能性
家入一真(株式会社CAMPFIRE代表取締役)
定員:40名 夜の野外美塾屋台有り[席数10・要予約]
会場:d news agui
トーク4
11月16日(土)15時~17時 終了後懇親会あり
世界の「食の喜び」を伝えるブランド「DEAN & DELUCA」が自国日本のローカルに注目していく理由。
横川正紀(ウェルカムグループ・DEAN & DELUCA 代表)
定員:40名 夜の野外美塾屋台有り[席数10・要予約]
会場:d news agui
トーク5
11月23日(土)15時~17時 終了後懇親会あり
コーヒーの世界のトップとは。食の世界でのトップランナーは何を考え、何を努力しているのか。
石谷貴之(JAPAN BARISTA CHAMPIONSHIP日本チャンピオン・3回、2024年韓国・釜山で開催されたWORLD BARISTA CHAMPIONSHIP世界第3位)
定員:40名 夜の野外美塾屋台有り[席数10・要予約]
会場:d news agui
トーク6
11月30日(土)15時~17時 終了後懇親会あり
町で解体される建築材をレスキュー(救い出し)してもう一度、町に作られる建築に活かす建材店とは。
東野唯史(リビルディングセンタージャパン代表)
定員:40名 夜の野外美塾屋台有[席数10・要予約]
会場:d news agui
ゲスト講師の皆さんをご紹介します。
トーク1
安藤雅信(あんどう まさのぶ)
1957年岐阜県多治見市生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科卒。和洋問わず使用できる千種類以上の日常食器と茶道具、結界シリーズなど彫刻作品を制作 生活工芸を中心に海外でも個展開催。新しい茶の湯と交種茶会を国内外で催している。‘98年古民家を移築し、生活空間を基本とした展示をするギャルリ百草開廊 企画展を通してアート・工芸・古道具の境界のない世界を展開。‘00年作家支援のためのレンタル工房studio MAVO開設。東美濃の空き工場を利用したアートプロジェクト「土から生える」を企画開催。書籍「美と暮らし」(ラトルズ‘09)「どっちつかずのものつくり」(河出書房新社’18)「中国茶のこころ」(KADOKAWA)‘20年「茶と糧菓」(小学館)など。
トーク2
林口砂里(はやしぐち さり)
(一社)富山県西部観光社「水と匠」プロデューサー、(有)エピファニーワークス代表取締役。高岡市出身。東京外国語大学中国学科卒業。大学時代、留学先のロンドンで現代美術に出会い、アート・プロジェクトに携わることを志す。ワタリウム美術館、水戸芸術館アートセンター、東京デザインセンター、P3 art and environment等での勤務を経て、2005年に(有)エピファニーワークスを立ち上げる。現代美術、音楽、デザイン、仏教、科学と幅広い分野をつなぐプロジェクトの企画/プロデュースを手掛けている。2012年より拠点を高岡市に移し、地域のものづくり・まちづくり振興プロジェクトにも取り組んでいる。
トーク3
家入一真(いえいり かずま)
株式会社CAMPFIRE代表取締役。2003年株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)創業、2008年JASDAQ市場最年少(当時)で上場を経て、2011年クラウドファンディング事業、株式会社CAMPFIRE創業、代表取締役に就任。2012年BASE株式会社を共同創業、東証マザーズ(現グロース)上場。2018年ベンチャーキャピタル「NOW」創業。Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング 2021」にて第3位に選出。その他、京都芸術大学の客員教授やN高起業部の顧問、シェアリングエコノミー協会の幹事等を務める。
トーク4
横川正紀(よこかわ まさき)
ウェルカムグループ代表。1972年東京生まれ。京都精華大学美術学部建築学科卒業後、2000年に㈱ウェルカム(旧社名㈱ジョージズファニチュア)を設立、DEAN & DELUCAやCIBONEなど食とデザインの2つの軸で良質なライフスタイルを提案するブランドを多数展開。その経験を活かし、2007年に開館した国立新美術館内のミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョーなど、商業施設やホテルのプロデュース、官民を超えた街づくりや地域活性のコミュニティーづくりへと活動の幅を拡げている。武蔵野美術大学特別講師。著書に『食卓の経営塾 DEAN & DELUCA 心に響くビジネスの育て方』がある。
トーク5
石谷貴之(いしたに たかゆき)
Barista 2006年からバリスタの道を志し2012年に独立。TAKA ISHITANIとして活動を開始。ショップのディレクションやバリスタ育成、セミナー開催など幅広く活動している。企業のメニュー監修、CM出演など活動は多岐にわたる。2022年より、国内外で常に新しいコンセプトのバーを企画・運営する。SGグループの協業パートナー。JAPAN BARISTA CHAMPIONSHIPでは2023年、2017年、2019年と3度の日本チャンピオン、3度の準優勝などを獲得。2024年韓国・釜山で開催されたWORLD BARISTA CHAMPIONSHIP日本代表。2024年世界第3位の成績を残す。
トーク6
東野唯史(あずの ただふみ)
ReBuilding Center JAPAN代表取締役。ローカルリユースデザイナー。1984年生まれ。名古屋市立大学芸術工学部卒。2014年より空間デザインユニットmedicalaとして妻の華南子と活動開始。2016年秋、地域資源のリユースカンパニーReBuilding Center JAPANを長野県諏訪市に設立。2022年に株式会社すわエリアリノベーション社設立し、諏訪の空き家活用を進める。2023年には「リビセンみたいなおみせやるぞスクール」をスタート。みんなの地域資源が循環する仕組みづくりのサポートをしています。グッドデザイン賞ベスト100など多数受賞。名古屋市立大学芸術工学部非常勤講師。
プレゼンテーション1
黒木裕行(くろき ひろゆき)
株式会社ルーフスケイプ代表一級建築士、京都市文化財マネージャー(建造物)。店舗・住宅を主とした建築設計事務所での約年の設計業務を経て2008年より日本各地の古民家活用を主としたまちづくり事業に携わる。最近では神社仏閣境内の空間ディレクションなどを行なう。また設計業務と並行して、1996年より美術系大学や専門学校の講師としての活動も続ける。2017年、一級建築士事務所㈱ルーフスケイプを設立。
ナガオカケンメイ(Kenmei Nagaoka)
デザイン活動家。1965年生まれ。永く続いている素晴らしいこと、モノをテーマに活動している。阿久比町宮津山田育ち 東部小、阿久比中卒。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など出演。「ナガオカケンメイの眼」(平凡社)など。2013毎日デザイン賞受賞。現在、阿久比町と沖縄うるま市で活動中。
d news aichi agui
市町村にあるその土地の個性を新しく進化させることをテーマとする場所。2021年に779人のクラファン支援により代表を務めるナガオカケンメイの故郷である愛知県阿久比町に開場。2年後のリフォームにも414人の支援、合わせて約4,000万円もの支援により現在に至る。約40年前に休業した機織り工場跡の建築を「町の風景」として残し、街歩きや商品開発などを町民と手がける。飲食部門は元田真樹率いるベーリングプラントが担当し地元食材を使った料理を通じて、その土地らしい食品開発、限定メニューなどを手がける。将来は町に残る40件近いノコギリ屋根の工場跡を緩やかに繋いだ阿久比町らしい観光を実現したいと考えている。
→ d news aichi agui 店舗情報
あぐいの美塾2024
主催:あぐいの美塾実行委員会
協力:BERING PLANT D&DEPARTMENT PROJECT D&DESIGN カレット洋菓子店 谷性寺
総合プロデュース:ナガオカケンメイ(D&DEPARTMENT PROJECT)
本企画では毎年この企画が実現し、少しでも阿久比町をはじめとする近隣の暮らし意識を上げていくための協賛サポート企業、個人を募集しています。
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