海の資源の持続性を一緒に考えましょう
海の環境の変化を、僕たちは日常で感じることは多くはありません。しかし、d47食堂では、数年前から天然の真昆布の不漁が続き、真昆布のこれからの持続性を考えて、養殖の真昆布への切り替えを行いました。もちろん中でもより良い2年養殖の真昆布を、大阪の「こんぶ土居」さんに提供いただいております。海の環境の変化は、そんなに遠くないところで、僕たちの生活に影響を与え始めているのです。
そして、UMITO Partnersの村上春二さんと出会い、海の持続性は、海の環境だけの話ではなく、海の仕事に関わる経済の持続性、海の周辺に暮らす地域の社会的な持続性など、自然と人を含めた暮らしの持続性が問われていることに気づかせていただきました。自然、地域、それらを、料理人や流通を通して、いかに想像力と創造力を持って解決に向かっていくか。今から一歩ずつ、科学的な根拠も含めて学びながら、伝えていきたいと思っています。環境・産業・文化を含めて持続的である「おいしい」を考える活動を始めていきます。
相馬夕輝 (つづくをたべる / D&DEPARTMENT ディレクター)