KYOTO ORIGINAL PRODUCTS

京都の作り手と生みだしたオリジナル商品

D&DEPARTMENT KYOTOは、2024年11月29日で10年目を迎えます。
オープン以来、これまでたくさんのお客様や作り手の方々と出会い、皆様の応援で支えられてきました。そんな節目でもある10周年の企画として本展を開催いたします。

 

この10年間、私たちは京都に長くつづくモノやコトを探し、この地で活動する多くのプロフェッショナルな作り手の方々と関わり、京都に根付く文化やルーツを直に学びながら発信をしてきました。

 

 

京都には「誂え」の文化が古くから根付いています。貴族や文化人からの要望に応え、かたちにすることで技術を磨き、先人たちが積み上げてきた伝統の上に、絶えず新しい文化を取り入れる柔軟な姿勢で、伝統の継承がされてきました。

 

本展では、私たちの要望に応え、共にオリジナル商品を企画・製作していただいた、京都で活動を行なう8社とのものづくりを展示いたします。

 

本企画展を通して、京都に根付く文化の面白さや作り手の技術の高さを知り、今の私たちの暮らしに寄り添うプロダクトとして、愛用していただく機会になれば幸いです。

KYOTO ORIGINAL PRODUCTS

日程
2024/10/25(金)~12/2(月)
時間
11:00~18:00(水曜定休 )※最終日は17:00まで
場所
D&DEPARTMENT KYOTO Map D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

d帆布ショルダーバッグ/一澤信三郎帆布
良質な帆布を使い丁寧な手仕事をすること、修理を引き受け、京都で作り・販売することにこだわり、1905年から変わらない姿勢のものづくりを行なう。そこから生まれるのは、シンプルでしなやか、使い勝手が良く頑丈な職人の手作りかばん。「実際に触って、持って、 ゆっくり選んでいただきたい」という思いから、一澤信三郎帆布のかばんは京都・東山の直営一店舗のみで販売されている。廃盤や廃色がなく、作り方を変えず、いつの時代にも通用するようなかばんを作り続ける。

一澤信三郎帆布
おけマグ/桶屋近藤
2009年創業。京都紫野の大徳寺近くに工房をかまえる桶屋近藤は京桶、京指物の工房。2002年に「木工芸」の人間国宝である中川 清司氏に出会い、中川氏が手がける桶の美しさや、繊細な手仕事に感銘を受け、桶や樽の製造技術を学び、創業からすべての工程を主人の近藤太一氏が1人で行っている。 国産の良質な杉、椹などを用い京都の確かな手仕事から生まれた桶屋近藤の桶は 清々しい姿と木目の美しさが特徴。

桶屋近藤
JOJO naitou(別注カラー)/祇園ない藤
1897年創業の履物専門店である「祇園ない藤」。「履物は、花(=人)を生かす器」と考え、花の根っこである足元が、健康で機能的であること、美しくあることを大切に、創業時からひとりひとりに合った履物を提案している。2013年に発表した新たな履物「JOJO naitou」は、日本の田下駄をルーツに、人間が本来使うべき足指で歩くことを促す機能はそのままに、古くから続く普遍的な構造、現代の暮らしやスタイルに合わせた素材やファッション性、そして修理し長く使い続けるものづくりとして追求している。

JOJO naitou
d蕾カップ/京漆匠 象彦
1661年創業。京漆器・四代彦兵衛は仙洞御所の御用商人をつとめ、六代彦兵衛は風流の道に通じ茶道家元のお好み道具ほかを製作。八代彦兵衛は漆器の輸出を行い漆器貿易の先駆者と呼ばれ、京都蒔絵美術学校を設立し後進の育成にも尽力。現在では蒔絵の高級品だけでなく、日常使いの食器やインテリアなど幅広く展開。新たな可能性を広げるべく海外企業やクリエイターとのコラボレーションも積極的に行い、京漆器の語りつくせぬ魅力を継承していく取り組みを行なっている。

京漆匠 象彦
dロゴマグカップ/洸春陶苑
1943年創業。京都有数の陶磁器産地として名高い日吉地域で三代続く洸春窯は、鮮やかな発色が印象的な「交趾」技法を使い、茶道具から日常食器まで幅広く製作している。交趾の特徴である細やかな文様表現は、筒で粘土を絞り出して線を盛り上げて描く「いっちん」技法によるもの。線に沿って色釉を挿し、低温で焼成することによって交趾独特の色彩が生まれる。すべての工程を一貫して手掛けており、別注品にも柔軟に対応している。

洸春陶苑
キーチェーン・グラスコード/昇苑くみひも
京都・宇治で当時はまだ需要の高かった和装分野において、帯締めや髪飾りなどを作る工房として1948年に創業。当時は組台という昔からの道具を使って手作業で1本1本の紐を組む「手組」だけの生産体制であり、後の伝統工芸士である「梶 操」を中心にさまざまな技術を習得していった。組紐業界も機械化への流れが加速し「製紐機」と呼ばれる紐を組むための機械を導入。現在ではこの機械を用いて紐を組む「機械組」と昔から続く「手組」でのものづくりを両立している。

昇苑くみひも
腰高シャーレ 漆 d別注/表望堂
京都を拠点に、塗師と蒔絵師の夫妻が2014年にスタートした漆工芸専門工房。寺社仏閣や工芸美術品の制作、修復なども手掛ける。漆を使った伝統工芸品をはじめ、和紙、金箔、緑青など、日本独特の様々な素材とそれらを用いた工芸技術で現代に繋がる様々なアートも制作。漆に触れる窓口として金継ぎ教室も開催している。

表望堂
dオリジナル念珠/安田念珠店
天和3年(1683年)創業、京都・寺町六角に店舗を構える数珠専門店。かつての都だった京都には仏教本山が多くあったことから、各本山の御用達商人としてや、参拝に訪れる人々に向けて商いを始めた。単なる道具ではなく、想いを“念じて伝えるもの”だとし、「数珠店」ではなく「念珠店」とし、創業340年以来、変わらない製法で一連一連心を込め作り続けている。

安田念珠店