桶屋近藤の桶

生活に寄り添う桶屋近藤の桶

鎌倉時代、日本にやってきた桶は、木片を箍(たが)で締めて作る「箍物(たがもの)」と呼ばれ、大小さまざまな容器を作ることができ、水分を通しにくいことから、生活道具として昭和初期頃までおひつや風呂桶、洗濯たらいなど、各家庭で使われていました。しかし、プラスチックの技術が普及するにつれ、桶は日用品から工芸品へと移り変わり、京都市内だけでも300軒ほどあった桶屋は今では数軒まで減少しています。

 

京都市北区紫野に工房を構える「桶屋 近藤」では、良質な木材の仕入れから、製造、販売までを全て店主・近藤 太一さんがおひとりで行っています。

 

近藤さんの桶づくりは、何十年と使いつづけることができるよう、木材選びから慎重に行い、気温や湿度と向き合いながら1年弱の時間をかけ、丁寧に作られています。

今回は、さまざまな需要に寄り添い作られてきた、ハレの日、日常使いの桶をご紹介します。

 

桶は知れば知るほど、京都ならではの時代背景や磨き抜かれた技術が見えてきます。道具の選択肢が多様な今だからこそ、桶のある暮らしから生まれる豊かさを体感し、桶を日常の暮らしに取り入れるきっかけになれば幸いです。

桶屋近藤の桶

日程
2024/11/8(金)~12/9(月)
時間
11:00~18:00(水曜定休 )
場所
D&DEPARTMENT KYOTO SHOP Map D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

\桶屋近藤さんが在店されます!/
近藤 太一さんに在店していただき、実際に桶づくりの実演をしていただきます。
おひつや寿司桶に興味があるけど、どのサイズがいいかわからない…という方、お手入れ方法や作り手さんのお話など詳しく伺いたい方は是非お越しください。この機会をお見逃しなく!

<近藤太一さん在店日>
日時:11月16日(土)12:00~18:00
場所:D&DEPARTMENT KYOTO SHOP
桶屋近藤の桶

近藤 太一/桶職人

1973年大阪生まれ。1998年京都精華大学大学院修了。2002年に「木工芸」の人間国宝である中川 清司さんに出会い、中川さんが手がける桶の美しさや、繊細な手仕事に感銘を受け、桶や樽の製造技術を学ぶ。その後2009年に独立し、京都市北区紫野に工房「桶屋近藤」をひらく。2016年には 「京指物」伝統工芸士の認定を受ける。